009年「be Natural+」20090418/佐伯区民文化センター

M01.Rush Beat
/Story Teller01「季節と営むヒト」
M02.響の宴
M03.月と風
M04.タイコムシ
/Story Teller02「雨…。」
M05.とある長雨の日の、とある里のいち風景U
/Story Teller03「盆/偲ぶヒト」
M06.盆踊り
M07.曳山

M08.長束木遣り唄
M09.Crazy Power at the Fire Place
/Story Teller04「祈念するヒト」
M10.神楽囃子
/Story Teller05「海に降る雪」
M11.海峡
/Story Teller06「春を待つヒト」
M12.二挺舞
M13.Theme song


2006年の「be Natural」から2年半、「Plus」を加味したツアーのsetlistは大きな構成上の流れ、Storytellerを介した季節の変化の表現という軸は前作と変わらないが、その演じられる楽曲に大きな変更が加えられていた。
 
 前半の春を表す4曲、前作では「PassengerU」「二挺舞」「しゃぎり」「田楽囃子」だったが上記の4曲に刷新。特にM04.「タイコムシ」は新曲として初披露。若手メンバーによる愛らしくコミカルな演目。梅雨を前に這い出してきたムシたち。チームにして大いなるチャレンジ。梅雨の季節を表すM05では、タイトルはほぼ同じくも内容は一新、竜の子で、その母の背から落ち悲嘆にくれる「師匠」を盛り立てる弟子である子どもたちの演技。雨が止み季節は夏へ。熊野町の宮島踊り「盆踊り」から大太鼓による曳山は、より踊りこみ、より打ち込んできた楽曲。蒸し暑い日本の夏の風景を胸に表現する。
 
後半、夏の風景はいまだ続く。実りの季節に近づく高鳴りを曲順変更された「長束木遣り唄」「Crazy Power at the Fire Place」でより熱く。そして秋の豊穣「神楽囃子」。永遠の静謐、チャンゴとチンによるイントロとともに海に降る雪から大太鼓による海峡へ。長く耐えた先にやって来る、待ちわびた春は「春を待つヒト」二挺舞〜Themesong。四季のある国に育まれその喜びを構成に現すなかで、連綿と受け継がれてきたヒトの営みへの想いはいつも強く、メンバーの意志もそこに向かって自然に統一された。
 
 季節が移る節目に今回も俳優高尾六平さんが居た。台本も前作に変更や加筆があったにも関わらず、すべてを飲み込み、その台本のイメージを遥かに超える表現をされていた。かぶら屋と俳優高尾六平さんによる、がっつりと組み合ったコラボレーション。今回のツアーも素晴らしい舞台上のエスコートと、プレイヤーに対しての心地よい緊張感をもたらしていた。心からその凄みに触れることを許された事に感謝したい。
 2006年「be Natural」、そして今回の2009年「be Natural+」上演された曲目の違いを多少考察してきたが、一番の大きな違いは演目の巡り・季節の巡りの終着点が前作では「冬」今作では「春」に設定された事だろう。その違いは特にともに最後近くで演奏した「Themesong」に現れている。前作「降り積もる淡雪は世界を限りなく零にする、真新しい白地図を差し出しているかのように…」と冬の景色を"リブート"(再起動)と置き、今作では「春風恋い焦がれ、いのちの贈り物。心に帆をたて風呼込んだら、跳べ!」と"アドヴァンス"(前へ)に置いている.その「冬」から「春」へ焦点が進化している所にも「+」の意味が込められていると私は感じた。
 2006年と2009年。一連の「be Natural」を体現したかぶら屋のメンバーがこの先、いかなる高みをまた目指していくのか?目が離せない。

沙川一廉 Freelance Writer


2009.04.18 saekikumin Hall / Hiroshima
M09 Crazy Power at the Fire Place
-- M11 kaikyo
-- M06 bon-odori
----メンバー的補説。
b
e Naturalから2年半。
新しいメンバーも+され、2年半分の思いも+され、気持ちも新たに+され、「be Natural+」をお送りいたしました。
また、2年前に2NDアルバム「ViVo」を発売し、その楽曲たちを携えての公演となりました。
「ViVo」のレコーディングは戸河内で行われました。大自然の音、風、匂いなどを肌で感じながら行われたレコーディング。ピンと張り詰めた空気の中で自分の音と向き合う時間を過ごすことで、今回の公演のテーマでもある「be Natural」をひとりひとりが改めて考える機会になったのではないかと思います。
そしてこの度もStory Tellerとして高尾六平さんをお迎えしての公演となりました。六平さんの言葉には不思議な力があり、六平さんの言葉を聞くと一瞬にして情景が思い浮かび、その世界へと引き込まれていきます。演奏する私たちもその魔法のような力に導かれ、一曲一曲思いを込めて演奏を致しました。
 また、この度は広島市佐伯区民文化センターでの開催。私個人の地元佐伯区での開催となり、個人的にもとても気合が入りました。客席には見知った方が多くいらっしゃいました。成長した自分を、今のありのままの自分を。感謝の気持ちを込めて精一杯表現いたしました。
”故郷(ルーツ)へのラヴソング”生まれ育ったこの場所への恩返し。
 さぁ、まだまだこれから、旅は始まったばかりです。
原点のこの場所から新しい一歩を踏み出していきます!

メンバー 津村祥美


太鼓本舗かぶら屋

藤原康行  土井裕文  木村あかね 永井嘉純
頼常智子  山中照之  津村祥美  津村崇典
前田紗也加 鬼澤沙織  山本和宏  松岡千春
宮奥絃   西川久美子

高尾六平(Story Teller)

永井杏弥  藤原愛

----SetList的考察。
flyer2009_b.pdf
flyer2009_a.pdf
-- M04 Taikomushi
photo K.Yagi
-- M13 Theme Song
-- M05 toaru nagaame no hino
    _toaru satono ichifukei
-- S02 ame…
(C)K.A.B Company All Right Reserved 2009
----「Thneme Song」
The Theme of「be Natural+」
歌詞より
ツアーコーディネート 
  土井裕文(K.A.B Company)
演出

音響照明
舞台製作

衣裳


ホールアシスト



写真

藤原康行

上廣貢 (篠本照明)
田添正俊(美術センター)

大場美乃里
大上郁久子

吉野雅子 亀井志摩 森川容子
陰山久美子 齋藤かおり 堀田千亜希
富重幸江 金麻耶

片田彰
八木憲一
A1
春風に静かに/木漏れ日が煌めく
過ぎ去りし日/僕は悲しく優しいそのタネを蒔いた
A2
やがて芽は伸びゆき/大地に根をはって
小さな花をつけた/春の日いつもの朝に
B1
春風恋い焦がれ/光を探す花/いのちの贈り物
「きれい…」と君が泣いて/優しい笑顔さいた
C1
めぐりくる季節を/人は歩いてゆく
目指すべき光は/今もまだ遥か遠く
でも歩き続ける/人は歩き続ける
希望を吸い込み/未来へつなげるように

A3
碧く萌える星に/僕たちは生まれた
受け継がれしいのち/うたうよ歓びの謳
B2
ひとひら春かおる/真夏の雲しずか
秋色舞うあざやか
続ける人は旅を/今も過去も明日も
C2
(Aha)冷たき雨が/その夢に打ちつけ
行く手さえ遮り/その花を落としても
朝にたつ光は/真新しき世界を
僕らに見せるよ/信じてその実を結ぼう

D
熱き思いは/全身を駆けめぐり
いま泉のように/その瞳うるませるから
涙が溢れたなら/明日のタネを蒔こう
C3
遥かな旅路へと/向く高きまなざし
その地平の先で/人は何を見るだろう
でも謳い続ける/人は謳い続ける
思いは果てなく/微熱をともない
E(C4)
めぐりくる季節を/人は歩いてゆく
目指すべき光は/今もまだ遥か遠く
でも歩き続ける/人は歩き続ける

いのちを継がれし/歓び謳おう
心に帆をたて/風呼込んだら/跳べ