M02 Kowareta Omocha
M07 Harukoma
M01 Tatsumaki Heart
M03 Battle RoboconV3
(C)K.A.B Company All Right Reserved 2006

の等身大の自分の可能性を表現したい。この心の底の方でイゴイゴする高ぶりを何とかしたい。―ディスカバリー(99年)・宇宙ノオンガク。(02年)と取り組んできたかぶら屋の【コンセプトツアー】第3弾はそういう思いを抱いて徐々に走り始めました。今回特徴的だったのは前出の様な思いを踏まえ、舞台を作って行く過程をそれまでと変えたこと。 「テーマに向っていくのではなく、今の自分の内面から吹き上がるものをテーマにする」。それを受けて音楽監督・藤原氏の号令のもと、「メンバーひとり一曲作りなさい」キャンペーンが発動。その日を境に人知れず苦悶するメンバー続出…(?)そして迎えた6月の合宿場・メンバー内発表会兼オーディション。様々な個性や思いが詰まったフレーズたち、それは今回のツアーを彩る楽曲たちに出会った瞬間でした。―それからトータルの演出のイメージと照らし合わせ、それぞれの楽曲のアレンジも変える作業等に入りました、そういった様々な色を放つ楽曲をまとめていく過程を経て…。この頃になると舞台の全体的な雰囲気が固まってきました。そしてこの段階でついに掲げられたツアータイトル「竜巻ハート」。――情熱⇒こころの中に立ち起こる風。巴を捲いて様々を飲み込み、いつか空高く穏やかに昇華していく…。情熱は自分を動かす力、いつも心に竜巻を感じていたい…。そんなイメージや思いをこのタイトルに託す事にしました。私たちがそれぞれの楽曲や太鼓を奏する中でメンバーの、また客席の皆さんの「竜巻ハート」がひとつになれば、どんなに力強くて素晴らしいものだろうと想像しながら演出を進めました。

初演である04年08月28日の演奏曲は計12曲。今回のツアーの為に染めて頂いた、黄色地に赤い竜巻を配した大幕を掲げ開演。すでにお馴染み頂いている広島の地太鼓をモティーフとした「二挺舞」・かつぎ太鼓の軽快なリズムで展開する「響の宴」などに混じりメンバー作曲の楽曲が演目の過半数を占めました。まず藤原作曲のツアータイトルチューン「竜巻ハート」は3人の太鼓群奏者を中心にシステマチックながらも熱い曲。続いて私が書きました、みんなで元気になろうというテーマの「バトルロボコンV3」では会場の皆さんにも参加して頂き、会場が熱いガッツポーズで一杯にして頂きました(拝)。そしてひとりの人間の心理を演奏で描こうとした茶井作曲の「ARAGAMI」・自然への感動と感謝をテーマにした笛と太鼓のシンプルなハーモニーの楽曲「つむぎ唄」木村作曲。永井が取材し再構築した尾道地方の「春駒」・そして今回のThemesongは前回のVo・.Gt.・太鼓群にPf・Baも加わりより重厚なサウンドとなりました。もちろん(?)作曲は藤原・作詩は私が担当させて頂きました。アンコールでは私たちの看板曲「神楽囃子」に続いて紫廼作曲「エスカルゴの散歩」を演奏。かくして無事に終演を迎えることが出来ました。

今回のツアーの内容を組み立てて行く上で、2つの大きなポイントがありました。1はメンバー個人の意識レベルをさらに上げる事。これはとても重要な事でした。楽曲をそれぞれが丹念に作り上げ、演奏し反応を頂く事でそのチャンスを沢山発見できたと思います。それまでの他の楽曲での求められていることや「自身が立つ」といった意味合いも理解できたと考えています。2に原点に戻るという事、勿論技術も経験もとても重要で必要な事なのですが、第一にこころに「竜巻」を抱いて居る事を再確認できた事は、忙しい毎日の生活の中でとても有意な事ではないかと…、愚考しております。
このツアーが終る頃、このふたつのポイントが見守って下さっている皆さんの目にも大きな変化とし見える事が出来ていたなら…。そう願って止みません。           



土井 裕文
--- 演出担当的補説
All Photo Kenichi Yagi
Finale Escargot no Sanpo
01.) 2004.08.28/29 Asaminamikumin Civic Hall./Hiroshima. 2days
02.) 2004.11.02 Inokuchi High school"/Hiroshima.
03.) 2004.11.07 Midorikaikan./Yamaguchi.
04.) 2005.02.03 Kurose seseragi Hall./Higashi-Hiroshima.
05.) 2005.04.29 Kaita"FURUSATO"/Hiroshima.
06.) 2005.07.30 Nagatsuka Shine/Hiroshima

※03.)=伊陸国際舞台芸術祭参加事業
出演      太鼓本舗かぶら屋
         
         藤原康行
         土井裕文
         木村あかね
         永井嘉純
         茶井茶々井
         頼常智子
         那賀久美子
         紫廼久美子
         河村かおり
         山中照之
         津村崇典※スタッフ・出演は1.)時
こころに立ち起こる風
方向性を得て
動き出すエネルギー。

世の様々を呑み
巴を巻き
昇竜が如く天に帰す。

和太鼓狂詩曲/ラプソディ。

醒めた頭と熱き身体
こころに宿す
「竜巻ハート」
呼び覚ませ。

/04-05.
「竜巻ハート」
藤原康行
土井裕文
上廣貢   (株)篠本照明
田添正俊  (株)美術センター
大上郁久子
大場美乃里
志賀典子  Abito.
  
八木憲一

ツアーコーディネート
土井裕文(K.A.B Company)
伊藤嘉純(K.A.B Company)
構成演出

音響照明
舞台制作
衣裳

衣裳協力

スチール
--- プレイヤー的補説

回のテーマは「心にたち起こる風」その心の風を集めて作りあげていった舞台が「竜巻ハート」でした。「メンバーそれぞれが1曲作る」という課題を受け、自分の中の風を表現しようと持ち寄り、そこで色んな色の風・種類の違う風とぶつかり、また新しい風が起こる…。1人では小さな風だけど、そんな風が集まって渦ができるとそこにはエネルギーが生まれますよね。オープニングの「竜巻ハート」をはじめとして「バトルロボコン・V3」「A-R-A-G-A-M-I」「春駒」「つむぎ唄」「濤」「Theme Song」と新しい風をはらんだ「竜巻ハート」はどんどん大きな竜巻へと変化していきました。「心の風」って言葉で理解できても目に見えないものなのに不思議と感じるんですよね、みんなの風。熱かったり、涼やかだったり、匂いを感じたり。色んな風の中で私の「風」はいったいどんな色で、どんな温度で、どんな匂いで伝わるのかな〜なんて思ったらドキドキしました。自らも初挑戦の演目もありましたし、自分がどんな風に変化していくのか…結構楽しみでした。そして、やはり…、やはりの気力・体力勝負!(笑)今回は自ら風を起こすという事で、今までとは違う脳を使わないといけない。今まで与えてもらった曲を表現するという事に力を注いでいた自分も結構頑張っていたつもりだった…のですが、自分の頭の中にあるイメージやフレーズを形にすることの難しさったらもう…「なんでできんのん〜(泣)」って、そればっかり…。「脳って色んな仕事があるのね〜」なんて今更感心したりなんかして(笑)
――本番前恒例の「アレルギー反応(詳しくは「宇宙ノオンガク。」のプレイヤー的補説参照)」を間違いなく発症しつつ、毎日のように行われる熱い熱い稽古で、日に日に勢力を増して行ったかぶら屋の「竜巻ハート」。風を起こせ!と全員で仰いで全員でのっかって…。こうしてメンバー達はめでたく空高く高くたつまいて行ったのでありました。めでたしめでたし(礼)


頼常 智子